Friday, August 4, 2017

「広島宣言」に被爆体験引用の 登世岡さん 市長を訪問
Hibakusha in ’ Hiroshima Peace Declaration’ this year, visits Mayor Matsui

中国新聞 201784

広島市の松井一実市長が読み上げる今年の「平和宣言」に、被爆体験を引用される東区の登世岡浩治さん(87) 3日、市役所を訪れ、松井市長と面会した。

「平和の大切さを今まで以上につたえていきたい」と力をこめた。





登世岡さんは、東区の被爆建物、安楽寺の前住職。
旧制崇徳中(現崇徳高)4年だった15歳の時、爆心地から4.1キロの南観音町(現西区)の動員先の工場で被爆した。

平和宣言(Hiroshima Peace Declaration)には、2014年に寄せた被爆体験から
「地獄図の中で亡くなっていた知人、友人のことを偲ぶと、今でも耐えられない気持ちになります」
などの部分が引用される。

原爆死した弟の純治さん(当時12)への思いも込めたという、登世岡さんは、面会後、これまでの証言活動を振り返り、
「平和の尊さを2人分伝えてきた」と話した。

また17歳で被爆し、すでに亡くなった藤村幸男さんの体験談も引用。

核保有国の指導者たちに、一刻も早い原水爆の廃絶を訴える。

市によると死没者の体験談引用は初めて。





No comments:

Post a Comment