Monday, November 6, 2017

ヒロシマ・ナガサキZEROプロジェクト
ウイリアムJペリー米元国防長官も中継参加
Former US Secretary of Defense, William J.Perry  joined Hiroshima Nagasaki Zero Project on the Net

中国新聞 2017116

1029日に広島市でスタートした「ヒロシマ・ナガサキZERO PROJECT」。
米国のNPO法人「1Future」が主催し、アートによる発信に加え、若い世代とともに4つのテーマで平和な未来への道筋を語り合う場が設けられた。
米国からは元国防長官のウイリアム・ペリーさん(90)もネットで中継参加し、核と人類を巡る議論を深めた。


クリントン政権下で国防長官を務めた。
「核兵器なき世界」を提唱し、オバマ前大統領のプラハ演説の土台をつくった一人。
核問題の啓発と教育に打ち込む。
「私たちに何ができるか」と会場の若者から問われ、
「政策変更を求める政治的アクションを起こすのだ」と繰り返した。



国連で署名が始まった核兵器禁止条約(the Treaty on Prohibition of Nuclear Weapons)は
「非常に意義深い」と評価した。

Scientists Support a Nuclear Ban

核保有国とともに条約に背を向ける日本に
「核兵器を率先してなくす国になるべきではないか」とも注文した。

ケネディー政権時代、核戦争寸前だった1962年のキューバ危機ではソ連の核戦力の分析にも携わった。
核政策立案の当事者だからこそ知る「危機は過去ではない」という実感が、ことばから滲んでいた。

ペリーさんとの意見交換を終えた参加者は、被爆者の田中稔子さん(79)を交えた討議に移り、「あきらめてはいけない。一人一人が声を上げることから始まる。」などと語り合った。

 Tanaka-Toshiko-san( hibakusha) at Mainich Shinbun…
A-bombed dead never be treated in vain by  Toshiko.Tanaka



ウイリアム・ペリー氏発言要旨
Summary of the voice of former US Secretary of Defense, William J. Perry on Zero Project

孫やひ孫の世代に核兵器が使われることが決してないよう、全力をつくすよう自らに約束している。
最優先に取り組んでいるのが「教育」だ。
世界が核の危険に直面し続けている現実を学び、友人や仲間に伝えて欲しい。
その上で、国会議員らに政策変更を求める政治的アクションを起こすのだ。
自分たちの声を政治に届けることで変化が可能になる。

「核兵器禁止条約」の実現は非常に意義深い。条約自体が短期間で問題を解決する力を持つとは思わないが、核が人類に使われてはならないと、初めて取り決めたことは重要だ。

米国は240年間、独立宣言で「全ての人間は生まれながらにして平等だ」と述べたが、実際は「奴隷制度」があった。




現実を原則に近づける努力の中で徐々に変化した。
「核兵器禁止条約」にも通じる。

人間として、国として、何をすべきかを考えよう。

日本は核兵器を率先してなくす国になるべきだ。

日米ともに、核兵器の問題を巡り後退している。
危険を知らない人が増えているのだろう。

私たちの世代が核兵器を造り、使用に至った。
核の恐怖を抑える試みは道半ばだ。
核兵器の安全を確保するとともに、決して使われないように努力を続けているが、廃絶の達成まで長期間の苦闘になる。


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