Wednesday, September 28, 2016

Nuclear War:核戦争】

By Ira Helfand 2023 related (スピーカー)
アイラ・ヘルファンド氏 (IPPNW 核戦争防止医師会議)

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He(Dr. Helfand) is the past president of physicians of social responsibility, and currently the co-president of the Global Federation; the International Physicians for the Prevention of Nuclear War(IPPNW).
(スピーカーである、アイラ・ヘルファンド氏は)「責任ある医師の会」
の前会長であり、また「核戦争防止医師の会(IPPNW)」の共同議長を現在務められています。

He has published on medical consequences of Nuclear War in New England Journal Medicine, British Medical Journal and Medicine of  Global Survival.
氏は、「核戦争における医学的影響」について、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル、及びメディスン・オブ・グローバル・サバイバルなどにも寄稿しておられます。

And the author of the report  “Nuclear Famine”.
2 billion people are at risk.

そして、有名な報告書「核戦争によって引き起こされる飢餓」の著者でもあります。
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<Nuclear Famine: 核戦争によって起こされる飢餓>

The Use of as few as 100 Hiroshima-sized bombs, less than 0.5% of the world’s nuclear arsenal, as might take place in a war between India and Pakistan, would cause world wide climate disruption.
ヒロシマ・サイズの核兵器100弾頭(世界にある核弾頭全体の0.5%以下)が、インド・パキスタン間の地域核戦争で使用されることによって、大きな気候変動が引き起こされる。


The resulting decline in food production would put up to 1 billion people at risk of starvation, mainly in Latin America, Africa, and South Asia.
その結果、食物生産が激減し、主にラテン・アメリカ、アフリカ、南アジア諸国の10億人の人々が飢餓のリスクにさらされる。

Subsequent studies of the actual declines in major food crops that would follow this limited nuclear war led the organizations to warn that a billion people in China might also face famine, raising the global total to 2 billion at risk.

その後も、その限定核戦争だけで、食物生産は激減し、中国も飢餓の危機にさらされ、世界全体で20億人がそのリスクにさらされる、というもの。
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IPPNW was a recipient of 1985 Nobel Peace Prize.
IPPNW(核戦争防止医師の会)は、1985年ノーベル平和賞受賞団体でもあります。

And I know Ira doing work in “Ican ; International Campaign for Abolishing Nuclearweapons", which is moving very rapidly  to get  a new kind of treaty which I think he will talk about.
また、同時に活動しておられます「Ican」は、核廃絶へ向けて、近年、顕著に動き出している団体で、核廃絶交渉のための条約作成などを目指しています。

Thank you.
以上ご紹介のうえ、(スピーチを)よろしくお願いいたします。


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Thank you.
ご紹介ありがとうございます。

So I want to talk you today about “Nuclear War”,
本日、私がみなさんにお話ししたいのは「核戦争」についてです。

Obviously very strong issue and convictions among the people here who need to know World War in general, but I think I’m talking about “Nuclear War”, the urgency is perhaps greater.
非常に強烈で深刻な問題、「世界戦争」について考えているのですが、特に私が今回言及したいのは「(世界)核戦争」を考慮する緊急性が、現在非常に高まっている、ということなのです。

Back in 1980s, we all understood the extent of the Nuclear Threat we faced, and we understood the Nuclear Weapons could destroy human civilization and our species.
1980年代、私たちはみんな「核戦争の脅威」に晒されているのだ、「核兵器は、人類の文明や生命・種を破壊するものだ」ということを理解していました。

That understandings has largely vanished in the world.
この「理解や認識」というのが、現在、ものすごい勢いで私たちの意識から消えていっているのです。

With the end of the Cold War, people conclude incorrectly, and danger gone away, and really stop thinking about,not only including  many of us, who are in peace activists and communities as well.
冷戦の終了と同時に、人々は、不正確に、「核兵器の危機」は去ったのだ、私たちのような平和活動家でさえ、そう考えている人々が多くなってきているのです。

But of course as we know, it’s some level of danger did not gone away.
けれども、もちろんですが、その危機のレベルはそのまま、どこにもいかずに
私たちはその危機に晒されているままなのです。

Still there are 15000 nuclear warheads in the world.
15000発以上もの核兵器が世界に存在しているのですから。

Vast majorities arsenals are in United States and Russia,
その大多数は、米国とロシアに存在します。

And there are some other nuclear weapons states as well.
そして、その他の核保有国が持っているという状況です。

And we have learned in recent years, several things are quite alarming.
そして、現在私たちは、ここ近年、(核について)数々の事象について、危機的レベルまで来ていることを学んできました。

One is that is not taken necessarily full scale War between United States and Russia, and destroying human civilization.
ひとつは、米ロ間の冷戦による全面核戦争で人類文明が滅亡するということを考える必要はなくなりましたが、

Much more eliminate conflicts could do that.
もっと限定的な地域紛争から始まる「戦争」からの「人類滅亡」を考えなければならなくなっているのです。

Number two, we have learned  that our world is changing in other ways to very di stablising.
そして、二つ目に、私たちの世界は、現在、非常に不安定な状態に置かれている、ということです。

Particularly the climate change is putting increasing stress into the entire planet, dramatically increasing the danger of conflicts including risks of conflict  escalate into  Nuclear Wars.
特に、気候変動がこの星・地球全体を、現在劇的、危機的状況に置いており、そして現代の紛争は「核戦争」をも含んでいます。

So I think very important first to understand fully the extend of the threats opposed by these weapons.
ですから、これらの兵器によってさらされるリスクの「全体像をまずつかむ」、ということが非常に重要になってくるのです。

What kind of scenario we should take into account?
どのような「シナリオ」を考えればいいでしょうか?

We look into particularly consequences of wars between India and Pakistan.
インドとパキスタンにおける紛争を特にとりあげてみます。

I think most of us are familiar with the image of Hiroshima.
ほとんどのみなさんが、「ヒロシマ」のイメージを思い浮かべられると思います。

The first Telegram to Dr.JUNOD from ICRC’s earliest delegation, August 1945

World Red Cross(ICRC) representative, Doctor Junod wrote clear about the bomb fell on the city.
国際赤十字代表として派遣されたジュノー博士の手で、「ヒロシマ」に落とされた原子爆弾について、詳しい記述が残されているというのもあります。

But we need to understand this image cannot serve for us to understand as the model of danger we face.
けれども、この「ヒロシマのイメージ」というのは、現在私たちが直面している「核戦争」にもはや符合しなくなっている、ということを理解しなくてはなりません。

In future nuclear war, it’s not going to be one small bomb on to one or two cities.
将来の核戦争を予想するとき、もはや1,2都市に向けて一発ずつの核爆弾で終了することはないのです。

It’s going to be many weapons, many times larger, the destruction going to be far greater than anything we can sum up by looking at Hiroshima and Nagasaki.
より多く、複数の核兵器が使用され、それももっと強力で、その破壊力となると、ヒロシマやナガサキを検証して得ることができるものより、はるかに悲惨なものになるのです。

We look at the scenario particularly of the War between India and Pakistan for number of reasons.
想定する核戦争シナリオに「インド・パキスタン」を考慮する理由はいくつかあります。

These are two nuclear armed states.
どちらも、核保有国です。

They have fought numbers of wars since their independence 1940s.
1940年代の独立から、数多くの戦争を行ってきた間柄の二国です。

And in which they are engaged in very aggressive nuclear arms races at moment in both sides for spending arsenals.
そして、そこでは非常にアグレッシブに核保有競争が行われ、双方とも(核に)資金をつぎ込んでいるのです。

There are real potential war will take place there.
(核)戦争が起こる発端となる可能性が非常に高い地域なのです。

We consider the scenario of the War between India and Pakistan.
ですから、我々は「インドとパキスタンの間で起こる(核)戦争」というのをシナリオとして考慮するのです。


Each use just fifty Hiroshima size bomb against other side,
お互いが、広島型の50倍のサイズの核兵器を使用して戦ったとします。

This is less than half of their building nuclear arsenals.
これは、現在双方が保有している核兵器の半部以下です。

We found this is very horrible.
とても悲惨な結果が予想される、という結論にいたりました。

Directly in South East Asia, explosion fire and radiation will kill over 20 million people
東南アジアでこれが起こったとして、爆発の火炎、熱波、放射線とで、2000万人以上の人が死亡します。


Largely contaminated by the radioactive materials.
大部分が、放射性物質の汚染影響を受けた結果となります。

This is the disaster unprecedented since the end of the Second World War what happened.
これは、第2次世界大戦終末期にも起こったことのない、前代未聞の出来事になってしまうのです。


(その後、世界の一部で勃発した核戦争であれ、地球規模の気候に重大な影響を及ぼし、温暖化とは反対に、地球全体が膨大な原子雲に覆われ、冷却化が起こり、地球規模の飢餓、経済活動の停止などへと連鎖反応が起こり、飢餓、及び人類や生物の死滅をまねく、という概略。

また、現在の米・露関係は、冷戦が終わった当時に比べ、かなりの緊張関係にあり、ヒロシマ・サイズの30-40倍の破壊力の核兵器をお互いに向きあって、待機している状況。そのどちらかが、核兵器の応酬を開始してしまえば、数時間から数日で、人類は自滅という結果にいたる。)

Scientists Support a Nuclear Ban 
(TPNW) /To commemorate Dr. Bernard Lown, a founder of IPPNW